
医療保険に加入しておけば、入院が長期に渡るときの高額な入院費用や手術費用などの負担を軽減することができます。生命保険が、自分が死んだ後に家族を守るためのものだとすると、医療保険は今の生活を守るための保険と言えるでしょう。
医療保険は、保障内容・保障期間・特約などが組み合わさって、とかく複雑なものになりがちです。自分にとって本当な必要な保障と軽減したいリスクをきちんと把握して、保険選びに臨みましょう。
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もし自分が入院したら、多くの場合、その間の収入が無くなることになります。サラリーマンなら有給休暇もあるし、健康保険の被保険者であれば、長期療養の場合でも標準月額報酬の三分の二の保障が最長1年半あるので、金額は低めでもよいでしょう。ただし、個室に入りたいとか、先進的な医療にも備えたいといった場合は、追加の保障が必要になります。
自営業の場合は、加入している国民健康保険に療養中の経済的支えとなる「傷病手当金」がないので、所得補償的意味も考慮して厚めの保障が必要です。入院保険と三大疾病保険は検討しておいた方がよいかもしれません。
生命保険の医療特約を切りだして保険商品として設定し直したものが医療保険です。生命保険の医療特約と医療保険とでは、保障内容に大きな違いはありません。生命保険は死亡後の遺族の生活保障に重点が置かれている保険で、医療保険は入院や手術など治療するのに必要な費用に重点が置かれている保険とも言えます。
「無選択型医療保険」というのは、かんたんにいえば「誰でも入れる保険」のことです。高齢の方や病気持ちの方、既往歴のある方でも加入することができますが、通常の加入条件と比べると保険料が割高になったり、保障期間に制限があったり、支払われる保険金が少なくなったりします。
「誰でも入れる」をキャッチコピーに注目の医療保険商品として取り上げられてきた経緯がありますが、ケースによっては加入せずに貯金をするほうがいいということもありますので、加入時や更新時には契約内容をきちんと確認し、自分にとって本当に必要な保険かどうかを見直したほうがよいでしょう。
また、この無選択型保険と類似した保険商品に、「緩和型医療保険(簡易告知型医療保険)」というものもあります。こちらは健康状態や既往歴などから通常の医療保険プランへの申し込みを断られてしまった人でも申し込みをすることができる医療保険です。
医療保険というのは健康なときには不必要に感じることも多いため、病気にかかるまでは未加入で、入院・手術を経験した際に「病気になって初めて保険の必要性がわかった」「改めて医療保険を検討したい」という人も少なくありません。
緩和型医療保険というのは、そういった傷病歴のある方・過去に入院・手術されている方向けにつくられている医療保険で、生命保険会社の引受基準を緩和しているため、高血圧や糖尿病の方であっても加入できる医療保険となります。
基本的に、持病を抱えている方であっても保障がきくという点ではこれまで加入を諦めていた方や健康状態に不安があった方にも加入機会を提供する商品といえるでしょう。ただし、加入出来る年齢が限られていることもありますので、申し込みの前に確認が必要です。
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医療保険にも生命保険と同様に、保障期間が定まった定期医療保険と終身医療保険の2タイプがあります。保険はご加入者それぞれの将来設計や家族、健康状態によっても、何が最適かは大きく変わってきますので、一概にはどちらがおすすめであるかを断言することはできませんが、ここでは両方のタイプの特徴とメリット・デメリットを比較してみることにしましょう。
まず、定期医療保険は5年・10年といったように保障期間を区切った医療保険ですので、保障期間と保険料支払期間が一致することになります。
期間が限られているので、保障が必要な期間だけ利用することが出来るというのがメリットです。
一方で、保障期間は限られていますので、保障期間が終了した際に保障内容を引き継ごうとすると更新時に保険料が上がってしまうのがデメリットといえます。
定期医療保険はこの更新があるために、更新型医療保険とも呼ばれます。短期間の加入であれば定期医療保険は安くつきますが、長期間加入し続けると終身医療保険に比べて多い総額の保険金を払い込むことになるので、どのような保障内容でいつまで加入するかということは加入時・更新時に十分検討する必要があります。
老後は退職金が出てキャッシュに余裕があるので保険は必要ないという方や、一定期間だけ医療保障を受けたいといった方におすすめです。
一方、終身医療保険は保障期間が終身(契約者が死亡するまで)となっているので、一生涯の保障を受けることができる保険商品です。保障が一生涯つづくので、全期型医療保険とも呼ばれます。
終身医療保険は保険料は一生涯変わらず、保障も無くならないことがメリットと言えるでしょう。一方、物価や医療費が上昇しても保険金額が変わらない場合は、相対的に価値が下がってしまうというデメリットもあります。
若いうちに加入すると保険料が安くなるといわれることもありますが、保障内容や病気にかかるリスクなどは年齢によっても変化しますので、必要なものを取捨選択して購入する場合と比べると割高なものとなるケースもあるといったこともデメリットの一つといえるかもしれません。
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先進医療特約とは、厚生大臣が認可する高度先進医療にあたる治療に特化して、給付金を受取ることができる特約です。実際に先進医療を受けた際の技術料や治療の種類などに応じて、費用を補填します。
先進医療というのは、たとえばガンに対する先進医療や骨粗鬆症のセメント治療、インプラント治療、重粒子線治療などがあります(※先進医療というのは技術の進歩や時代に応じて刻々と変化していくものですので、何が該当するかは加入前にきちんと確認をしましょう)月々の保険料は数百円と安いものが多いので、お金が原因で治療をあきらめたくないお考えの方は加入を検討されるとよいでしょう。
医療保険には様々な特約を進められますが、「お祝い金」もその一つです。健康お祝い金、生存お祝い金などの名前でテレビのCMでも大々的に取り上げられていましたが、払ったお金が手元に戻ってくるということで何だかお得な気がしてしまうものの、お祝い金は積立期間満了時の返戻金となりますので、保険料が割安になるわけではありません。
むしろ、本来の保険料の上に積立金が上乗せされるため、保障内容に対して余分な保険料が徴収されていることになります。子供の入学時にお祝い金を出しますというような商品もありますが、「手元にお金があると使ってしまうから、積立になっているほうがいい」という方以外は、あまり気にかける必要はないでしょう。お祝い金として徴収されている保険料を別の方法で運用していれば資産も相応に増えるはずですから、お祝い金があるからといってお得な保険商品であるとは言えないのです。
医療保険の保障タイプには日額保障と実費保障の2つがあります。入院時にかかった治療費に対して実費で保険金が支払われるのが実費保障、契約時に取り決めた日額が支払われるのが日額保障です。
実費保障は、いざという時に自己負担がないので安心ですが、終身型のプランが作りにくいため医療費用がかさむ老後に保険料が高くなってしまうといったデメリットがあります。
日額保障は、入院1日あたり5000円や1万円といったように、定額を保障してもらえる保険で、医療保険商品としてはこちらのほうが一般的です。
医療保険に加入する際、加入者は保険会社に対して既往症を告知する義務があります。既往症というのは、現在発病していたり、慢性的または断続的なものの長期にわたり患っている病気、治療を行っている病気、または以前に罹ったことのある病気、持病のことなどをいいます。
既往症があると、基本的に加入を断られることが多いですが、既往症の内容によっては無条件で引受となることもあります。また、引受基準緩和型医療保険など保険商品によっては既往歴があっても加入が可能なものもあります。
一方、加入条件を設定することで加入が可能になるケースもあります。保険料が割増となったり、特定部位不担保や特定疾病不担保と言って身体の一部に対する保障や持病に対する保障だけを除外することで保険に加入することが可能になるというものです。
最近では、「契約日○年前までに発症している持病が保障されない」「契約後○年以内の病気については保障されない」というように、条件を期間限定にした保険商品も出てきているようですので、既往歴がある加入者にとっては選択肢が広がっていると言えるかも知れません。
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